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フルーツ

会話に出てきたフルーツの話から、

ドドド、と私の中にある細切れのフルーツの記憶が繋がりました。

母は、果物が好きで、特に「酸っぱい果物が好き」かもという結論に至り、

今まで意識できていなかった自分がなんとなく分かりました。


私は、酸っぱい食べ物が苦手だった。

みかんやりんごが酸っぱいのにあたると、

母に嫌そうに食べかけをあげていた。

母は、それを嫌がらなかった。


5つ入りのネットに入ったはっさくをよく買ってきて

「私はフルーツがないとだめなのよ」

と言って、母一人で5個全部食べていた。


私は、酸っぱいのが苦手なのではなくて、

母が好きなものを食べないように、苦手なことにしておいたんだと思う。


母は、フルーツはあるだけ無制限に食べさせてくれた。

まるごとパイナップルを小学生の私が、おっかなびっくり包丁で切った。

舌が痛くなるまで食べた。余ると冷凍してお風呂上りに食べた。

大きなすいかを半分に切って、兄妹で、スプーンですくいながら食べた。

バナナはラップに包んで凍らせて食べるのが好きだった。

冬のみかんは毎年段ボール箱で買って、

こたつで一日15個くらい食べて手がきいろくなった。

栗は、毎年母が、腱鞘炎になるとぶつくさ言いながら硬い皮を

剥いて栗ごはんを炊いた。


母方のおばあちゃんの家の庭に、夏みかんと栗の木があった。

母のフルーツ好きは、これが原点ではないかと思う。

戦後の食糧難の時代、母が唯一自由に

たっぷり食べられるものだったのかもしれない。


私が作った、フルーツポンチの汁を、

母が大きなお皿ごと持ち上げて

ずずず、とすすったことがありました。

私はあぜんとして、お客に出す用に作った物を

小皿に取り分けもしないで

何てことするんだ~と内心怒った。

反対に嬉しくもあり、よっぽど気に入ったんだろうなと思いました。


小さいころの私が、機嫌が悪い母に

「みかんたべていい?」と聞いたことがありました。

あれは、フルーツ好きな母に、食べて機嫌を

治して欲しかったのかもしれません。

無意識で母の好きなものを知っていて、

それを知っていることを隠して、母がなるべく素直に食べてくれるように

勧めていたのかもしれないなと思ったら、

自分がけなげだなあと思いました。


何でそこまで気を使わなくちゃいけなかったんだろう。







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